2011/11/27

One Moth




ずっと印象に残っていたこの話

元ネタを発見したので 引用してご紹介




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列車の運転士は緊張していた

慎重にかつ迅速に列車を走らせなければならなかった




どうしても臨席しなければならない事態が起きた為
 
急ぎでバッキンガム宮殿へ帰らねばならないビクトリア女王を乗せた列車なのだった



しかし 雲のような濃い霧がたちこめ 視界は極端に悪い

運転士はヘッドライトに照らされた線路から一時も目を離さず 列車を走らせた



その時である

運転士の目に 霧の中で狂ったように両手を振り回している黒い人影が飛び込んできた


「なんだ!?」 
 

運転士は慌てて急ブレーキをかけた




警備兵や車掌達が止まった列車から飛び降りて線路上を調べてみる

車掌が列車から200m程前方まで歩いて行ったとき 

人影よりも重大な危険を発見した



鉄橋が氾濫した河川の奔流に飲み込まれ 押し流されていたのだ

あのまま列車が走っていれば女王陛下の命も濁流に沈んでいたことだろう



しかし 誰が手を振ってその危険を知らせてくれたのか


あたりには人影はなく 何の痕跡も残っていない

だがしばらくして機関士はまたあの黒い人影が現れたのを見て驚いた

影は確かに見えるのに そこに人はいない

機関車によじ登ってヘッドライトを見ると 



そこには巨大な蛾がはりついていた

広げた羽根はまだ弱々しく動いている





その羽根の動く影が濃い霧に映り 手を振る人影に見えたのである



女王陛下は1匹の蛾にその命を救われたのだ



この蛾は 今でもロンドン博物館でその姿を見ることができる



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蝶が羽ばたくと地球の裏側で竜巻が起こるという'バタフライエフェクト'

これに何か似たものを感じますね





例えば 自分がしたちょっとした仕草で

何万光年も離れた地球よりはるかに大きな惑星が爆発するかも…




小さな頃からこんな事ばかり考えています 笑